会長挨拶

奈良ロータリークラブ 会長

明るく楽しく元気に! −入りて学び 出でて奉仕せよ−

   幼少の頃、祖父と一緒に写った写真がアルバムにあります。幼児であった私は紙製の円錐の帽子をかぶっており、それは祖父が私を奈良RCのクリスマス忘年会に連れて行ってくれた時の写真でした。そこから50年あまり経ち、その私が歴史と伝統ある奈良ロータリークラブの会長を仰せつかりましたことは、大変光栄なことと存じております。祖父は熱心にロータリーに参加していたことは記憶していますが、ロータリーの話を直接聞いたことはなく、古くから在籍されている会員の方から、設立2年目の1953年に入会し、幹事を経験した後、副会長の年度に時の会長がご逝去され、その後その年度に会長代行を務めたということを教えていただきました。その時の祖父の活動に思いを馳せながら、浅学菲才の身ではありますが、会長として一生懸命ロータリー活動をしてまいります。

   2001年7月に入会した当時、諸先輩の方々は「入りて学び 出でて奉仕せよ」という言葉をよく仰っていました。これはロータリークラブの基本姿勢であり、奈良RCの例会会場にも掲げられています。釈迦に説法ではありますが、「入りて学び」とは、ロータリーの会合に参加することは、ロータリアンとしての心を磨くという目的意識を持って学ぶことであり、おおいに学び合い人格を高め合おうということです。また「出でて奉仕せよ」とは、地域社会に戻れば、個人において、職業において、奉仕の心を実践に移そうという呼びかけです。ロータリーは例会出席から始まります。例会なくしてロータリーは存在しません。ロータリーの本質は親睦の中から自己を研鑽し、奉仕の心を高めることにあり、これは例会に出席しなければできません。例会に出席することで、気兼ねのない話し合い、明るく笑いのある楽しい雰囲気の中で醸し出された会員同志の親睦のエネルギーが元気の源となり、自己研鑽と「人の身になって考え、人の役に立つ行い」という奉仕の心を生み出し、高めていくことができます。それが「入りて学び 出てて奉仕せよ」です。その例会の多くがこの2年あまり、新型コロナウイルスにより休会が続くことを余儀なくされたことでその重要性を再認識しましたので、本年度はより明るく楽しく元気な例会が開催できるように努めてまいります。

   さて、本年度RIとしては初めての女性会長であるジェニファー・ジョーンズRI会長(カナダ)は「イマジン ロータリー」をテーマにされています。漠然とした表現ですが、これはみんなで夢を持って想像しようということで、例えば「ポリオのない世界を想像する」「疾病のない世界、すべての子どもが読むことのできる世界を想像する」といった、私たちがベストを尽くせる世界を想像することが結果その世界に変化をもたらしていこうという考えです。また、持続可能な良い変化を生むために人々が手を取り合って行動する世界というビジョンの実現には多様性(ダイバーシティ)があり、公平で、インクルーシブ(包摂的)な文化を培うことが不可欠であるということから「DEI(多様性・公平・インクルージョン)」にロータリーがコミットするべきだと述べられています。「DEI」・・・聞き慣れない言葉ですし、容易に実践できることではありませんが、知らない、やらないではなく、私たちもこの考え方は常に念頭に置き意識して行動すべきかと思います。

   そして、RI2650地区尾賀康裕ガバナー(近江八幡RC)も「感動、感激、そして感謝」というスローガンのもと、明日の豊かな地域や世界を想像し、96通りのクラブストーリー、4300通りのロータリアンストーリーをつくることを地区の運営目標にされています。また、年々変化しているRIに対して、ロータリー運動の原点に帰ることを地区運営方針のひとつとされていて、これは70年の歴史と伝統を誇る奈良RCとしても大事にしなければいけないことだと考えます。また、尾賀ガバナーも新型コロナウイルスにより沈滞しかけているクラブの活力と輝きを取り戻し、一気に活性化を図ることを基本的な考え方とされ、やはり例会の重要性を述べておられます。

   そのような中で、本年度の奈良RCとしましては、前述の通り例会に重きを置き、今まで以上に「出席しないともったいない」と思っていただけるような例会運営を目指します。また、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であるSDGsについて、大手のみならず多くの中小企業や団体でも取り組み、今や高校生が新しいビジネスモデルを考える際にも必ずといっていいほど取り入れられるようになり、すっかり定着した感がありますが、奈良RCはこれまでこれに触れてきませんでしたので、本年度はSDGsの目標を取り入れた事業を行ってまいります。同時にRIの決議によりローターアクトクラブの地位が向上し、これまでよりもより一層ロータリークラブと連携することを求められるようになりましたので、それを意識した事業を検討してまいります。また、社会奉仕事業については、国が目指している「地域DX人材育成」を観点とした事業も検討します。

   さらに本年度はIM(インターシティミーティング)のホストも担うこととなります。通常通りの開催となれば3年ぶりの開催となりますので、県下14クラブの会員のみなさま方にとってもコロナ禍で沈滞しかけている活力と輝きを取り戻していただける内容にしてまいります。これら以外にも3年間延期された三古都友好例会、さらにキャンベラRCと慶州RCの周年も予定されています。そして何よりも奈良RCは2024〜2025年度に中本勝ガバナーを輩出しますので、これにより奈良クラブがより一層活力のあるクラブとなるように準備してまいります。

   ともかく、ロータリーは明るく楽しく元気になれる場所ですので、それがおおいに体感できるよう、「入りて学び 出でて奉仕せよ」という気持ちを忘れることなく、一年間精進してまいります。






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